活動のきっかけ

 活動のきっかけは新型コロナウイルス感染が流行りだした頃に観たひとつのNHK番組でした。

現代の日本の育児は「不安と孤独」であり、「ママ達が非常事態」だと報道されていました。

 

かつての自分の孤独育児の辛さが蘇ってくると同時に、コロナ禍でさらに孤独状態になっているはずの多くの親子を心配せずにはいられませんでした。

 

そんな折、勤め先のマーガレットこどもクリニックの院長から「育児サロンをやってみない?」と声をかけてもらいました。
当時のクリニックはコロナ禍で患者数が減り、閑散としていました。空いた時間に院長はスタッフとともに、うちのクリニックだからこそ提供できる価値はなんだろうかと熟考しておられました。

 その一つの案が「ぎゅっとタイム」、クリニック主催の子育てサロンでした。正しい情報提供をするだけでなく、子育て不安に寄り添い、クリニックを拠点に保護者同士が繋がれる場を提供しようというミッションでした。

私のやりたいことが形にできるかもしれないワクワク感いっぱいで準備に取り掛かりました。

 

2020年9月に第1回を開催したところ、ご参加くださった方々は、コロナの影響で自宅に閉じこもりがちで、仲間を求めていました。

参加後の意見交換やアンケートでは、

「勇気を出して参加して良かった」

「参加できた事自体が自信になった」

「これをきっかけに外へ出てみようと思えた」

「クリニックが身近に感じられ、居場所が見つかった」

「この活動を継続してより多くの親子に届けて欲しい」

などの嬉しい感想を沢山いただきました。

 

この活動をするために私は小児科医になったのかもしれないと思うくらい、使命感と充実感を感じました。

 

クリニック外でも活動を広げていきたい、そう想い作ったのがこのぎゅっとサロンです。

 

 

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