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息子よりもお友達の願いを優先してしまった

小4次男と家の目の前でバドミントンを楽しんでいた時のことです。
お友達が「遊ぼ~。僕も一緒にやりたい!」と入ってきました。
次男は「ごめん、今無理!」と即答で断りました。

私は「なんで!?なんで!?せっかく来てくれたのに。一緒に遊べばいいじゃない。」と勝手に仲間に入れました。

(お友達に申し訳ないというのが私の思いでした。)

 

次男は最初こそは渋々に仲間に入れてあげていた様子ではありましたが、そのうちに心から楽しんで遊んでいました(という風に私には見えました)。

 

でも、そのあとにちょっとしたトラブルが起き、お友達が帰ったあとに次男が怒りを私にぶつけてきました。

 

次男「お母さんのせいで、全然楽しくなかった!なんで勝手に決めるの!?僕の時間を返してよ(怒)!!ずっと最悪だった!」

私「え?嫌なことも起きたけど、途中は楽しそうにしていたでしょ。全部が嫌な時間だったと考えるのって良くないでしょ。そんな考えだと自分が損するよ。」と言い返してしまいました。

 

この時の私は、次男が不幸な思考状態に陥っている、その思考を修正しなければ!という思いになっていました。

でも結果的には「正しさ」を武器にした完全なる押し付けをしていました。

その時は無意識ですが、あとから思えば、私がこれ以上責められないように自己防衛をした部分もありました。

 

そして、言い合いが続き、最後は次男が泣き叫んで布団にもぐってしまいました。

ここまで至ってから、ようやく私は、次男の思いに全く共感していなかったことに気付きました。(・・・遅いですが、気付くことができて良かったです。)

 

一言私が「そっか、自分の時間を損したと思っているのね。最悪な気持ちなんだね。」と共感で返したら、事態は全然違っていたはずです。

次男のニーズはきっと、「お母さんを独占して一緒にバドミントンがしたい」ということだったのです。

その証拠に、遊ぶ前に妹に対して、「お母さんと俺がやるんだからお前は邪魔しに来るなよ」と釘を刺していたくらいでしたから(苦笑)。

 

この気持ちを私は知っていたのに、お友達の気持ちを勝手に汲んで、勝手にそっちを優先してしまったのでした。

つまり息子の気持ちよりもお友達の気持ちを大事にした、ということになったのです。

次男の怒りはそこにあるのですよね。

 

そのあと小2の娘に言われました。「お母さん、お母さんを誘いに来たわけじゃないんだから、あの時口出さなきゃ良かったんだよ。」

 

そ、その通りです!!

 

「でもね、お母さんもね、こう思ってああ思って・・」と娘に話を聴いてもらっちゃいました。

娘は「大丈夫だよ。お兄ちゃんだって大人になったらちゃんと色々できるようになるから。」と私を安心させる言葉を選んでくれました(涙)。

その的を得た返しにハッとさせられたのですが・・・

 

さらにその日の晩、私の枕元には、娘が私に宛てて書いた手紙が置いてありました。

 

「自分にじしんをもってすすめ! 人それぞれちがうんだから。 

 お母さんはお母さんの生きかたでいいの!

 だって・・・・・人間だもん!! 

 大じょう夫!(^^)! お母さんはそれでいいの! 

 ♡大好き♡」

 

だって人間だもん って・・・まさにセルフコンパッションのワードです。

このタイミングでこの言葉のチョイスをしてくるなんて。

7歳の娘、恐るべし、どっちが親かわからないです(汗)。

 

結果的に、次男からは、いかに私が昭和的な価値観で生きているのかを気付くチャンスを貰いました。

「今はお母さんと遊びたいからキミとは遊べない」を理由に誘いを断るのって、ダメなことでしょうか?

冷静に考えたら、別に相手を否定していないし、自分のニーズを伝えただけだし(言い方が雑なのは小4だし仕方ない)、

何も問題ないように思えてきました。

 

でも私は「相手の気持ちを考えなさい。相手の立場にたって考えなさい。」という教育を受けてきたので、

自分の気持ちより相手の気持ちを尊重してしまう考え癖があるのです。

誘いにきた友達を断るのは申し訳ない、と考えたのでした。

 

 

 

 

 

誘いを断ったことで、相手が出してくる反応が、息子にとって大事な学びになるのですよね。

(私に強制させられた行為から学べるものはたぶんほとんどない。反発だけ。)

それに、もしかしたら断られた相手は「そっか」と簡単に受け入れた可能性もあるのです。

 

 

こんなふうに、子どもの世界を大事にしたいです。

 

そして、自分のニーズは大切にしていいのです。

自分を大切にするのと他者を大切にするのはイコール。

自分を大切にできない人はきっと他者も大切にはできない。

 

 

息子から学ぶことが沢山あった出来事でした。

そして娘の成長にハッとさせられた出来事でした。